ブラックロック(BlackRock)は、ブロックチェーンを基盤とした2本のマネー・マーケット・ファンド(MMF)を発行した。製品の位置づけは明確で、米国のGENIUS法(S.1582)の下でステーブルコイン発行者が保有可能な適格準備資産となることを目指している。世界最大の資産運用会社が「トークン化MMF」を、包括的な機関向けキャッシュマネジメントではなく、ステーブルコイン準備資産という具体的な用途に直接照準を合わせたのは、これが初めてだ。関連報道はCointelegraphのオリジナル記事を参照。法案本文はcongress.govのS.1582ページで確認できる。はっきりさせておきたいのは、このニュースはステーブルコインの準備資産側で起きているものであり、発行側でもクリアリング側でもないという点だ。
編集部の解説:このニュースはどの層に関わるのか
USDTバーチャルカードの資金の流れは、通常三段階に分かれる——あなたがチャージした₮ → 発行者/プロジェクト運営者がそれを法定通貨またはステーブルコインの清算ポジションに交換 → Visa/Mastercardネットワークが加盟店に清算する。ブラックロックの2本のファンドが作用するのは「発行者が保有する準備資産」という層、つまりTetherやCircleのような発行者が、あなたの₮に対応するドルで何を購入するかという部分だ。これはMPCardのレビューページで見る料率構造を変えるものではなく、Bybit Cardの限度額やBINを変えるものでもない。
本当に注目すべきは二次効果だ。GENIUS法は「適格準備資産」を、短期米国債、オーバーナイト・リバースレポ、および一定条件を満たす政府系マネー・マーケット・ファンドの受益権に厳密に限定している。ブラックロックがこの種の受益権をオンチェーンで譲渡可能かつリアルタイムで申込/解約できる形にすることで、発行者のコンプライアンスコストは明確に下がり、「コンプライアンス準拠ステーブルコイン」と「オフショア・ステーブルコイン」の製品差は広がっていく可能性がある。カード利用者への影響を時間軸で見ると:
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