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米ドルステーブルコインへのEUの姿勢が転換しつつある:抑制から不安へ

2026-05-27

スペインの暗号資産メディア CriptoNoticias は5月25日付の論評記事において、EUの規制当局が明確な姿勢転換を経験していると指摘した。MiCA(Markets in Crypto-Assets Regulation)は2024年6月30日にステーブルコイン条項が正式に発効し、当初はUSDT・USDCなどの米ドルステーブルコインのユーロ圏における拡大を抑制する意図があった。しかし1年以上が経過した今、欧州はむしろデジタルドルのグローバルな流通から自らが排除されることを懸念し始めている。CriptoNoticias の報道によれば、現在のグローバルなステーブルコイン市場規模は兆ドル規模に達しており、そのうち99%以上が米ドルに連動しており、ユーロ建てステーブルコインの市場シェアは長期にわたって0.5%を下回っている。

編集解説:USDTカード利用者への実際の影響

このニュースは新たな規制アクションではなく、政策上の心理変化が公になったものだ。現在のカード保有者にとって、短期的にカードが停止されたり利用上限が削減されたりすることはない。MiCAの施行済み部分(EU規制取引所でのUSDT上場廃止、Tetherの一部欧州市場からの自主撤退)はすでに2024年末に実施されており、現在使えるカードは引き続き使える。

ただし、EU加盟国に居住している、あるいはユーロ決済を頻繁に利用する読者は以下の点に注意が必要だ。

7日以内に政策アクションが取られることはない。30日以内に注目すべきはECBのデジタルユーロ立法草案の進捗だ。90日以内に、ユーロ建てステーブルコイン(EURC、EURIなど)の発行上限規制が緩和された場合、欧州ユーザーは複数のユーロ決済カードがリリースされるのを目にする可能性がある。

歴史的比較:2023年との違い

今回の姿勢転換をタイムラインで見ると、3つの歴史的節点と対照できる。

共通点:欧州は依然として「オンチェーンでユーロの存在感をどう高めるか」という根本的な問題を解決できていない。相違点:2023年の論調は「米ドルステーブルコインはリスクだ」だったが、2026年の論調は「米ドルステーブルコインは既成事実であり、欧州はどうすべきか」へと変わった。これは抑制から不安への意味論的転換であり、背景にあるのはMiCAの厳格な規制がUSDTの欧州への場外浸透を食い止めなかった現実だ。規制は単にそれを取引所外のチャネル(OTC・セルフカストディウォレット・バーチャルカード)へ押しやっただけに過ぎない。

規制とコンプライアンスの境界

読者が最も気にするのは、EU居住者が現在USDTバーチャルカードを使用することは合法かという点だ。

EUコンプライアンスガイド の整理を参照すると、現在の境界は以下の通りだ。

今回のニュースが示す姿勢転換は、EUの規制当局が短期的にはこのグレーゾーンを積極的に塞ぐことはしないことを意味する。むしろ彼らが取りうる行動は、米ドルステーブルコインのさらなる抑制ではなく、ユーロ建てステーブルコインの育成に向かう可能性が高い。

今後注目すべき重要節点

編集上の推奨事項

規制の心理変化は規制の実際のアクションよりも早くシグナルを発する。今回の欧州の「不安」が継続して広がるなら、今後1年間の欧州のUSDTカードエコシステムは、過去2年間よりも注目に値する動きを見せるかもしれない。